【基礎知識編】障がい者とは?その定義と種類をわかりやすく解説

障がい者グループホームSMILE HOUSEを運営する私たちにとっては馴染み深い「障がい者」という言葉。しかし、世の中には「障がい者」とは具体的にどのような方を指すのか、実は詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。身近に接する機会の多い私たちSMILE HOUSE職員の視点から、障がい者の定義や種類についてわかりやすく説明していきます。

1. そもそも「障がい者」とはどういう人のこと?

日本の法律(障害者基本法)では、障がい者を以下のように定義しています。

「身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にある人」

ここで大切なポイントは、単に「体に不自由がある」ことだけを指すのではないという点です。「社会にある壁(バリア)」のせいで、自分らしく暮らすことに困難を感じている状態にある方々を、広く「障がい者」と呼んでいます。

パッと見では不自由があるようには見えない方でも、見えないところで普段の生活に支障をきたし困難を抱えている方がいらっしゃるのです。日本には現在、約1,160万人の障がい者がいます。これは日本の総人口の約9.2%あたり、「およそ11人に1人」は何らかの障がいを持って生活している計算になります。

普段何気なく通っている学校や職場、近所の方々など、私たちのすぐそばに障がいをお持ちの方がいるのは、ごくごく当たり前のことなのです。


2. 障害の「3つの大きな区分」

現在、日本の福祉制度では主に以下の3つの区分で考えられています。

区分概要具体的な例
身体障害視覚、聴覚、手足、あるいは心臓や腎臓などの内部疾患による障がい。視覚障がい、肢体不自由、心臓機能障がいなど
知的障害概ね18歳までの発達期に現れる、知的な発達の遅れ。概念の理解やコミュニケーションの困難さ
精神障害脳の働きの変化により、感情や行動のコントロールが難しくなる状態。統合失調症、うつ病、発達障がい(自閉スペクトラム症など)

近年では、これらに加えて「難病(特定の疾患)」に起因する障がいも、福祉サービスの対象として含まれるようになっています。

身体障がい者

身体の一部または内部の機能に制限がある状態の方です。

  • 視覚・聴覚障害: 見えにくい、聞こえにくいことによる情報取得が困難です。
  • 肢体不自由: 手足の麻痺や欠損など。車椅子を利用したり、食事・入浴に介助が必要な場合があります。
  • 内部障がい: 心臓、じん臓、呼吸器、免疫機能などの目に見えない疾患です。疲れやすかったり、食事制限や通院が必要だったりします。

グループホーム側が注意するべきポイント: 障がいの度合いにもよりますが、バリアフリー設備の有無は特に重要です。例えば、車椅子利用の方には段差が少ない作りでなければなりませんし、歩くのにサポートが必要な方には廊下やトイレなどに手すりは必要です。加えて、定期的な通院のサポートが重要になります。

知的障がい者

18歳までの発達期に生じた知的能力の制約により、日常生活に工夫が必要な状態の方です。

  • コミュニケーションの難しさ: 抽象的な言葉の理解や、自分の気持ちを言葉にすることが苦手な場合があります。
  • 日常生活で必要なスキルの不足: 金銭管理、読み書き、時間の概念、公共交通機関の利用などに練習やサポートを必要とします。
  • 判断の難しさ: 状況を正しく判断することが難しく、トラブルに巻き込まれないための見守りが必要です。

グループホーム側が注意するべきポイント わかりやすい言葉(絵カードや簡潔な指示)での説明やスキル不足を補うための定期的な支援が重要です。お金を使い過ぎないよう管理や助言を行ったり、次の行動への声かけを行ったりとこまめに自立へ向けた生活スキルのトレーニング(療育的支援)が必要となります。

精神障がい者(発達障害を含む)

脳の働きの変化や、脳機能の特性によって生活に支障が出ている状態の方です。

  • 精神疾患: 統合失調症やうつ病など。気分に波があり、体調が不安定になりやすいのが特徴です。
  • 発達障害: 自閉スペクトラム症(ASD)やADHDなど。こだわりが強かったり、感覚過敏(音がうるさく感じる等)があったり、対人関係のルールを掴むのが苦手な場合があります。

グループホーム側が注意するべきポイント 心の安定を図るための「本人が心落ち着く環境づくり」や、服薬による体調管理、人間関係の調整(ソーシャルスキル)への寄り添いが大切です。


3. グループホームと障がい者の関係

私たちSMILE HOUSEを含め、障がい者グループホーム(共同生活援助)は、上記のような障がいを持つ方々が、スタッフのサポートを受けながら地域の中で自立した生活を送るための場所です。

障がいの種類や程度は人それぞれ異なりますが、共通しているのは「適切な環境とサポートがあれば、誰もが自分らしい生活を送れる」ということです。私たちは、入居者様一人ひとりの「得意なこと」や「苦手なこと」に寄り添い、日々の暮らしを彩るお手伝いをしています。


最後に:一人ひとりと向き合う関係を

今回は「障がい」の定義と種類について説明しましたが、「私は、あなたは、この障害だからこうなんだ!」と明確に分かれるわけではありません。同じ種類の精神障害であっても軽度な方や重度の方もいれば、複数の特性を併せ持っている方もいますし、体調によって状況が大きく変わる方もいます。

大切なのは、「〇〇障害」だけでその人個人を判断するのではなく、「その人が何に困っていて、どんなサポートがあれば自分らしく幸せに過ごせるか」という視点を持つことではないでしょうか。だからこそ、私たちのグループホームでは入居者様それぞれに合ったサポートを実現していきます。一人でも多くの障がいを抱える方々が、笑顔で過ごせる毎日を支えていきたいと考えています。

「こんな場合は入居できる?」「どんなサポートがあるの?」「いつか一人暮らししたいけどグループホームで練習できる?」など、疑問があればいつでもお気軽にお問い合わせください。


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スタッフ森
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スマイルハウスのスタッフ森です。施設内の様子など定期的に投稿していきます。